食事を終えた後、二人でドーム球場のまわりを歩いた。

しばらく歩いた後、二人でベンチに座って一休みした。

「よく食ったから、いい運動になったろ?」

「うん。」

少し間を空けて、並んでベンチに座り、リュウトはタバコに火をつけた。

(こういう時、彼氏だったら肩抱いたりすんだろうな…。)

そんな事を思いながら、リュウトは煙を吐いて自嘲気味に苦笑いする。

(わかってるって…。コイツにはちゃんと、オレなんかとは違って、優しい彼氏がいるんだって事くらい…。)

自分を戒めるように、リュウトは心の中で呟いた。