リュウトは駐輪所まで彼女の腕を引いて歩いて行くと、彼女の方を振り返った。

「彼氏は一緒じゃなかったのか?」

「うん…。今日は学校の友達と買い物に来てたから。さっき友達と別れて帰りかけたら、あの人たちに声掛けられて…。」

「そうか…。時間、あるか?」

「うん…。」

「飯、食いそびれた。付き合え。」

リュウトは彼女にヘルメットを被せると、自分もヘルメットを被る。