「コイツな、オレの連れ。って事で、オレが連れてくから。」

「ハイ!!」

リュウトはため息をついて、彼女の方を見た。

「…って事だから、行くぞ。」

「えっ、あ、うん…。」

リュウトは彼女の腕を掴み、スタスタと歩き出した。

遠くからその様子を見ていたアキラが、楽しそうに口元をゆるめる。

「なんだ、リュウのヤツ…。あんな事言ってたけど、けっこう熱いんじゃん。ホントに素直じゃねぇな。」