「何があったかは、だいたい察しがついてるから聞くのもアホらしいが…。しかしオマエ…ひどいな…。」

「えっ?!」

「大丈夫か、トモ。いくら好きな女とやったからって…その放心ぶりはねぇだろう?」

「えぇっ?!」

トモキはあたふたと視線をさまよわせ、冷めきったコーヒーを飲んだ。

「…アイスコーヒー?」

「ちげーよ、バカ!!」

リュウトは灰皿にタバコの灰を落として、呆れきった表情でため息をついた。