決して上手とは言えなかったかも知れない。

でも、本気で好きになった女の子を抱いたのはトモキにとって初めてだったし、アユミにとってトモキは、何もかもが初めての相手だった。


すべてが終わると、二人は恥ずかしさでなかなか目を合わせる事もできなかった。

「オレ、こんなに本気で好きになったの、アユちゃんが初めて。」

トモキがアユミを抱きしめながら、照れ臭そうに呟くと、アユミが嬉しそうに微笑んだ。