「あっ…。」

マンションの下に着いた時、アユミが小さく声をあげた。

「どうかした?」

(やっぱり、オレと二人っきりになる事に、身の危険感じたとか…?)

「パン、もうないの忘れてたの。買って来なきゃ…。」

「オレ行ってくるよ。今日は歩き回ったから、疲れてるだろ?」

「いいの?」

「いいよ。ご馳走になるから。一番近いコンビニ、どこ?」

「この道を渡って左に曲がってまっすぐのところ。ここから5分もかからないと思う。」

「うん、わかった。」