夕方になり、水族館を堪能した二人は、外に出て海辺を散歩する事にした。

「水族館、すごく楽しかった。」

「オレも。」

手を繋ぎ、海沿いの遊歩道をゆっくり歩いた。

(一緒にいると、時間経つのが早いな…。)

暮れていく空と夕陽に照らされた海を眺めながら、トモキは繋いだ手に力を込める。

「どうしたの?」

「ん?」

「トモくん、急に黙っちゃったから。」