「リュウの本気の恋の相手は、いつになったら現れるんだろうな。」

「さあなぁ…。」

食事をしながら、トモキの彼女との馴れ初めや、どんな子なのかを聞いて、リュウトはトモキを冷やかした。

照れて赤い顔をしたトモキが、少しうつむきがちに彼女の話をする。

はっきりと言葉にはしなくても、トモキがどれ程彼女の事が好きなのかが伝わってくる。

トモキの話を聞きながら、本気で誰かを好きになれるトモキの事を、リュウトは少し羨ましくも思った。