「……そんなんじゃねぇから。」

リュウトはボソリと呟いて、タバコに口をつけると、ため息混じりに煙を吐き出した。

「ほら、それな。」

「え?」

アキラは運ばれてきた料理に箸をつける。

「オレらみたいなモンしかわからねぇ事ってあるじゃん。いくら仲良くても、トモには言えない事とか、いろいろあんだろ?」

「どうかな…。」

「オレにだって、聞くくらいはできるぞ?」