アキラの言葉に驚いたリュウトは、慌てて櫛を床に落としてしまった。

「やっぱりか…。」

「なんだよそれ?」

「オレだって、リュウとは付き合いなげぇからな。わかるんだよ。で、相手は?」

「んなわけねぇだろ。オマエ…余計な事言うと坊主にするぞ…。」

リュウトが低く呟くと、アキラは身震いする。

「すみませんでした…。お願いだから坊主はやめて下さい…。」

「わかればよし。」