「リュウは素直じゃないから。いつもならトモが気付くとこなんだろうけどさ、今アイツ、彼女でいっぱいになってるじゃん。」

「トモはまぁ、そうだけど…。オレの事に関しては、まったくわからん。」

アキラをカット台に座らせ、いつものようにカットを始めると、アキラは鏡越しにリュウトの顔を見ていた。

「なんだよ?」

「いやいや…。リュウさぁ、好きな女でもできたのか?」

「はぁっ?!」