夕方になり、ルリカがハルを迎えに行っている間に、店にアキラがやって来た。

「よう。」

「おう。」

「予約してねぇけど、いける?カットとカラーして。」

「いいぞ。今日はもう予約もないからな。」

アキラをシャンプー台に案内して、リュウトは慣れた手付きでシャンプーを始める。

「あれからどうよ?」

「何が?トモなら来てないぞ。」

「いや、トモじゃなくて、リュウだよ。」