「じゃあ、オレはトモ送ってから行くわ。アキとマナ、先に行っといてくれよ。」

「わかった。」

リュウトが、短くなったタバコを水の入った灰皿に投げ込む。

ジュッと音をたててタバコの火が消える。

タバコの煙を吐き出して、リュウトが静かに立ち上がった。

「行くか。」

駐輪所でトモキはいつものように、リュウトからヘルメットを受け取った。