クリスマスかぁ…。



むしろケンは私とクリスマスを過ごすのはいいのかな?


クリスマス、友達とパーティーしたり、遊びに行ったりしないのかな??



「あ…」


クリスマスで思い出した。



次のシフトの締め切り、来週までだ。


どうせクリスマスはバイト入れるつもりだし、きっとケンと二人でお店閉めて、そのまま居酒屋コースかな。


鈴音さんと店長もシフト入ってるかもしれないけど…。



にしても、クリスマスなのにムードも何もないや。



「フフッ…」


思わず一人で苦笑い。




店長と鈴音さんは、やっぱり一緒に過ごすのかなぁ?



「……会いたいな。」


店長に。



そういえばもうここ一週間くらいは会っていない。



店長はあの若さですでに2店舗を受け持っている。



だから2つの店舗を行ったり来たりしていて、また、定期的にある会議や研修などにも行くため、常にお店にいるわけではないんだ。



「はぁ…。」



大きなため息が出てしまった。



いけないいけない。幸せが逃げちゃう。


私は今 吐いた息を再び体に戻すかのように息を吸った。



「スーハースーハー」


「はははっ…ももてぃ、もう最高!」


えっ…?!


ギクッとなり恐る恐る後ろを振り返ると、案の定お腹をかかえて大笑いをしているケンがいた。



「一人で何やってんの…?」


「あ…あはは。」


いつからそこにいたのですか…??



あぁ、もう。今日はなんかやらかしてばっかりだ。