「――...演じなきゃ...――」


時は現代。今世界では地域が次々に消えるという怪奇現象がおきていた。
今から話すのは...六条学院中等部が消えた時の話。

「あーぁ、もう嫌だ。訓練なんてする意味あんのかな...」

おや、この物語の『主役』の登場ですね...彼は「光」ごくごく普通の中学生で
す。

「勇の訓練厳しすぎるよー...ん?」

おや?近くの人々の話に興味があるのですかね。

「ねぇねぇ知ってるー?森の中になんかの館があるでしょ?あそこっ
て『鬼』が出るんだって!」

「うっそだー!」

「ふーん...あの館にね...」

「光!」

見つかってしまったようですね。

「うわあぁぁ!!!!...勇!!」

「お前また訓練サボりやがって...!」

「辞めたほうが良いですよ。勇さん。光くん、あなたもいけませんよ?勝手
に逃げ出すのは遺憾ですね。」

もう一人、彼は新。他の二人とは違い丁寧な言葉使いの少年です。この三人
はいつも一緒にいる仲良し8人組の中の三人。学園の「イケメンベストテ
ン」にランクインするほどの美貌の持ち主たちです。

「ちょ...!!タンマ勇!時々は自由にさせてよー!」

「またそんな事を言って!何回おなじことを言うんだ!」

「お、落ち着いて下さい!勇さん!」

『く・ん・れ・ん・は・ま・い・に・ちと言っただろう!!』

また始まりましたね。この喧嘩。まあ、すぐに収まるでしょう。