「はるるんっ、あれはオバケだっ!とつげぇぇええぇええき!!!!!」
「はいはい、美沙ちゃん。血迷わないのー。ごめんねー、お姉さん。この子、頭少し、可笑しくってー」
このクソヘラヘラヤローめ。
さらり自分だけ常識人アピールしちゃってんの。
そんな子には、月に変わってあたしがお仕置きしてやるわ!
「ムーンライト美沙ちゃんハイパーキックッ!!」
「はいはい。暴れないのー。んで、お姉さん、問題を言ってくれると嬉しいー」
「あ、え、…えっ、と、…………あ、うん。はい。…さて、問題です」
問題に行くんだね。あたしは放置なんだね。
お姉さん恨んでやる。
うらめしやぁぁぁあ!と叫びたくなったが、軽やかにスルーされるとあたしの繊細ハートが割られるため心にとめる。
「さて、問題です。」
ばっちこーい。
あたしはもう準備カンペキペキだよ。
準備体操も出来ちゃってるぜ。
アンパンチもカレーパンチもしょくパンチもいけちゃうよ。
力がみなぎってるよ!
気合い入れに拳に力を込めた。
「第1問です。
鼻→7。顔→4。耳→3。体→0。
とある法則で体の一部と数字は結ばれてます。さて、“背”に続く数字は何でしょうか。制限時間は30秒です」