優季へ。
今まで、ありがとう。優季。
お願いすれば、なんだなんだで聞いてくれるし、優しいし、優季に頼ってばっかりでした。
ごめんなさい。
出会ってしまって、ごめんなさい。
気を使わせてしまって、ごめんなさい。
優しさを利用してごめんなさい。
依存して、ごめんなさい。
優季には、謝ることしかないよね。
ごめん。
けど、ありがとう。
優季のおかげで、楽しかった。色々と体験できたし、あたしの思い出には、殆ど優季がいます。
たくさんの思い出、ありがとうございます。
優季がいたから、安心して学校に行けたし、さくらさんの約束を果たそうと奮闘できました。
優季あっての、今のあたしです。
あたしがいなくなれば、優季は自由だよね。
縛ってごめんね。幸せになってね。
けどね、優季には忘れて欲しくないの。
お母さんも、志貴先輩も、はるるんも。
きっと、あたしを忘れてしまう。
けれど、優季はお願いだから覚えていてください。
お願いします。
あたしの存在を消さないで。
とっても、自己中だと思うし、最悪なヤツだと思われてもいい。
それで、優季の記憶に残るのなら、それでもいいの。
それくらい、覚えて欲しいの。
こんなこと、頼んでごめんなさい。
幸せになってね。
本当はね、あたし、
────“ 。”
幸せな時間をありがとう。