万華鏡の光は周りだして、急に色を霞む。 それと同じように消えていくのは、力と意識。 目の前が真っ黒に染まっていく視界に、悔しさで歯を強く噛み締めようとするけれど、それも出来ない。 「美沙ちゃん、っ‼?」 慌てるような鈴村さんの声とともに、万華鏡は踏み壊された。