「ありがとう…ッ」 志貴先輩とはるるんに対して、こんなに素直になれたのは、初めてかもしれない。 ホロリ、ホロリ、頬が濡れて。 ヒラリ、ヒラリ、言葉が冷たい地面に落ちていく。 叫んでいるのは、あたしの心。 “お願いだから、もっとこの人達と一緒にいたい” それは、叶いもしないワガママな願いだった。