「お、睨むなんてサービス満点だなオイ。俺、最近までナース派だったんだけど、制服もいいなーって思い始めてな。グッとくるもの感じるじゃねぇか」


……知らないし。ほんと変態変態変態。


はるるんと違う意味で変態。


保健室のベットの下にやけに水着姿の胸がデカイお姉さんの表紙の雑誌の存在を教育委員会にチクるぞコノヤロー。



「つーか、お前。むっちゃ、朝霧に好かれてるな」


「……………」


「朝霧のヤツ、俺とすれ違い様に足踏もうとしてきやがった」


はるるん。足踏むなんて地味なことじゃなくて、この男の脳天かち割っちゃえ。


「……てゆーか、なんで、すぐ助けてくれなかったの」


「いやー、青春だなーと思って邪魔したらわりぃなってな」


何が青春だし。


あれ、ストーカー宣言じゃん。


青春臭より犯罪臭がしてるでしょ。 


「…ほんとカナちゃん嫌い。あたし、寝る。2限目の前の休み時間になった起こして」


扉にもたれ掛かる男の方へ足を向けた。


「いてっ」


一踏み、センセの足へ。


「ざーまーあー。助けなかった罰だし」


「罰?お仕置きか?SMプレイか?ハードだなオイ。しゃーねぇから、付き合ってやる」


ほんとにもうやだっこの人!!


理解不能な彼の思考回路を放置して、急いで保健室に駆け込んだのであった。