「志貴だって、美沙ちゃんに会いたがってるよ」


「はっ………?」


思わず声がこぼれた。


志貴先輩、あたしをフったじゃん。嫌いなんでしょ?要らないんでしょ?


「志貴は優しいから。だから、志貴はあんな返事したんだよ」


ごめんね。俺のせいだ、と呟いた。


なんで、はるるんが謝るの?


なんで、はるるんのせいなの?


「…っ、意味不明…、」


「ねぇ、美沙ちゃん。前みたいにさ、一緒にいよ?3人で」



「……………それは、出来ないよ」



それは、決めたことだった。


ここで曲げたら絶対後悔する。これは絶対に断言できる。


「…あはは」


急笑い出した彼。


あはははは、あはははは、あはははははは。


第二会議室に響く彼の笑い声。


こ、こ、こ、壊れたッ!!!はるるん、ここにきて壊れたッ!!!


「どしたの、ほんと!分かった分かった!実ははるるんはロボットで、今、故障したのね!あの色気も変態度もロボットの特殊効果なんだね!薄々分かってたよ!あの色気は人間の出せるものじゃないもんね!」


「あ、やっと、美沙ちゃん。はるるんって読んでくれたね」


「……………あ、」