分からない問題に出会ってしまったとき。
もし、それが数学ならどうするか。
まず20分は考えるべきだと思う。それでも、分からないなら、解答の解き方を見るべし。
分からなかったら、すぐ解答を見るのは数学には向いていない。
自分で調べた方が記憶にも残りやすいし、今後の問題にいかせるからだ。
それに、すぐ諦めてしまうと諦め癖が
すぐ答えを見ていいのは、歴史や日本史、政経とかだとあたしは思っている。
じゃあ、この難題問題は、どれに当てはまるのだろうか。
「…………………」
どうしよう。わからない。
「…志貴先輩、なんで不機嫌なんですか?」
あたしは、この文化祭にこだわっているから。
ここにいる、どの人よりこの文化祭で楽しみたいと思っている自信があるのだ。
だから、楽しみたい。
あたしの周りの人は全員笑顔でいること、これがタノシイ文化祭の第一関門である。
「教えてほしー?」
反応したのは、志貴先輩でなくてはるるん。
彼は最初の頃のような意地の悪い笑みを浮かべていた。
「…あのねー、志貴はねー、実はねー」
うん。ねーねー、うるさいよ。
高校生なんだからシャキッとしなさい。
そう思いつつも、耳を傾けているあたしは、やっぱり志貴先輩大好き隊隊長である。
「んでんで?」
「志貴はー、美沙ちゃ、
「晴」
志貴先輩が睨むように、はるるんを睨む。
ちょいと、君たち。
最初の頃仲良しこよしで、あたしに割り込む隙間を与えなかったくせに。
なんか、最近むっちゃ仲悪くありません‼?