乱雑に開かれた病室。


足音からして来たのは6、7人。


無理矢理、引き剥がされたあたしとお母さん。


お母さんは必死な顔をして、あたしに手を伸ばしていた。


そのあと、あたしは精密検査や色々されたのは言うまでもない。


その日からあたしはお母さんの顔を見ることはなかった。


小学4年生だったあたしに一人暮らししろ、と言った彼女。


家にもいてほしくないらしい。


もともと、家事とかは手伝ったりしていたから、大丈夫だったからそれを承諾した。


しかし、それを知った優季は、あたしを無理矢理橋本家に居候させ、一人暮らしをしたのはつい最近。


高校に入学してから。


瑠菜とは秘密裏に会っていた。


けど、それがあたしの小学校卒業ぐらいにバレて、お母さんがあたしに怒鳴りつけてきたのは今でも鮮明に覚えている。


だって、それが、本当の最後だったから。


今でも、彼女はあたしにお金だけは仕送ってくれている。


もともとバリバリのキャリアウーマンだったし、かなりの地位を得ているらしい。


多分、仕送りも別に造作もないことだろう。


いつもいつも有り余るほどのお金を送ってくれるところは感謝している。


瑠菜とは4年くらい会ってない。


なんか隣の県に引っ越したやら何とか。


つくづく、あたしは嫌われている。