げ。ここ、最近出来たヤツじゃないの?


無駄に金取られるじゃん。


わー最悪。今日の派手派手ガールは金持ちと見た。


まぁ一応、チェックイン出来るくらいのお金は持ってると思うけど。


はるるん達がピンクワールドに足を踏み入れた。


「志貴先輩、今のうちに覚悟を決めましょう」


何で初ピンクワールドがこんなはるるんの為なのだろうか。


女として終わった。最悪。


「…よし、行きますよ」


「…お金は」


「あたしが払いますから気にしないでください」


「……わかった。行くぞ」


「了解」


志貴先輩を先頭にし、ピンクワールドにあたし達も踏み入れた。


わー照れる。志貴先輩に誘われてるみたいじゃない?


きゃーコレが胸キュンシチュエーション!大人バージョンね!


「お前、緊張感無いよな」


「な、…失礼な」


「きゃーきゃー、胸キュンやら、うるせぇ」


「……………」


心の声が駄々漏れでしたか。


やだやだ恥ずかしい。


けど、恥ずかがってる場合じゃないよ。


誤魔化さなければ!美沙ちゃの信用が!



「もとからないとか、絶対ないよね、…」



よくよく考えたら、志貴先輩から信頼させてる?


「………………どうしよう、志貴先輩」


「どうしようはお前の頭」


わお。志貴先輩につっこまれた。


はい、傷が癒えたー。


はい、美沙ちゃんハッピー。


美沙ちゃんは幸せでした。




     ~【完】~