「千秋!」

懐かしくて、私の大好きな声。

目を開くと

真っ暗闇の中誰もいなかったはずなのに。

大好きな人が目の前にいた。

「…お父さん!」

ぎゅーっ

私のせいで死んでしまったお父さん。

「ごめんなさいっ。ごめんなさいっ。」

「千秋は悪くない。あれは事故なんだから。」

「でもっ…」

「今まで、よく頑張ったな。」

じわっ

「うっ…ふぇっ…」

「全部。ちゃんと見ていた。いっぱい辛い思いをさせて、守ってやれなくてごめんな。」