(side 蓮)


麗羽の言った言葉で、
時が、止まったんだ……………。



蓮「……は?」
気づいたらそんな事を言ってた、俺。




麗「あ…あたし、来週には……
引っ越すん………だって…」




その言葉で…
『麗羽が俺の隣からいなくなる…』

そう思ったんだ。



んなのっ!!
俺が耐えらんねぇー。
麗羽が、麗羽が!!!!!

俺の、彼女は
ずっと……この先っ………ずっと!!!!




『麗羽……だけ、なんだから。』




俺は、そう思ってたんだ。





蓮「……うそ、だろ?…」


信じたくなくて、ちょっと笑って
麗羽に聞いた。



麗「…………ごめん。本当…なんだ。」




そう、言われたとき………




蓮「………………ッ。」





俺、泣いたんだ………。





ショックで、
俺達まだ中坊で、
後1年で高校だって………あんのにッ!!!


………ッんでだよ!!!!
この、どーしようもない怒りを
どう沈めたらいいのか




わかんなかった。