「あ?なんだよその顔。まさか本気になった?」


玲侍は悪戯っぽい表情で

俯いた私の顔をのぞき込む



「……さい。」


「は?なんだよ」


「うるさい!!玲侍なんか…大っきらい!!」


パチン…ッ



頬を叩いた音が響きわたる



私はそのまま


どこかへ駆け出した







「痛てぇな…」

玲侍の呟きに反応もしないで


ただ ただ、どこかへと───



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