((結局渡せなかった…。さすがにもう帰っただろうし…。もう私のヘタレ…))


肩をすぼめるとある人の声がした



「あれ?大和か?どうしたんだこんな時間に」

「高田くん…」


部活だったのだろうか、彼はジャージを着ている


「部活だったの?お疲れ様。私はちょっと望愛ちゃんを探してただけ。」

「ああ。さんきゅー。望愛ならさっき、見かけたぞ。誰かを探してたっぽかったな。」



「ほんと!?ありがと!!」



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