その年の大晦日。


「りほちゃん、ごまめ好きか?」


っておばあちゃんが聞いてきた。


「ご、ま、め??」


この頃の私は知らなかった。


「そう。ごまめ!お魚を甘辛く炊いたやつだよ」


と、教えてくれて、味見させてくれた。


それはとても美味しくて、大好きになった。