ピンポーン


「りほでーす!来たよ!!」


「来てくれたんか、ありがとう」


家に上がる。


「お邪魔しまぁーす!おばあちゃん??」


っ!!!!!



なんとおばあちゃんは床に布団を敷いて、そこに寝付いていた。


「お、ばあちゃん…?」


「りほちゃんか??よぉきてくれたなぁ。ありが…とうなぁ…」


なんか喋りずらそうだった。


頭にはニット帽をかぶっていて、


布団の周りにはいろんなものが置いてある。


ウェットティッシュ、大量の処方箋など。

水を飲むのにも、ろうとみたいなやつで飲んでる。




な…にこれ…。


「おばあちゃん、どうしたん?なんでこんなに薬が??」


「りほちゃん…ちょっと話聞いてくれるか…??」


「うん…」


おばあちゃんが呼ぶ私の名前は、一緒に住んでいた時とはまるで違ってた。


かすれているっていうか…声を絞り出してるって感じ。


「りほちゃん…おっきくなったなぁ…

おばあちゃんな、治らない病気になってしまったらしくて…なんか、肺の機能が薄れたりするらしい。」


「うん…」


私はおばあちゃんの話を聞いて頷くことしかできない。



「もう、わかる。自分の生死くらい。

おばあちゃんはあの世が良いところやって信じてる。」


あの…世……?


「おばあちゃ…「このことはお父さんやお母さんには言わないでな…??


おばあちゃん、他の人に迷惑かけたくないから…いいか??」


「う、うん…。わかった。」


「げほっ…げほっ……」


その咳をしてニット帽がずれた。


っ!!!



なんと、おばあちゃんの髪の毛が真っ白になっていた。



私と一緒に暮らしてた時は、黒かったのに…