ある日の朝。



「りほ。話があるんだ。」



「ん??何?」



私は寝坊して早くご飯を食べるので必死だった。



そこにおじいちゃんが話しかけてきた。


「おじいちゃんとおばあちゃんな、引っ越すんだ。」



…え…?



「おじいちゃん、りほと離れるの嫌だけど、引っ越さないといけないんだ。」


そんなこと言われても。


私は泣いた。


「りほ、学校に連絡しておくから。」


「い、いいよ。もう行くから。」


私は見てしまったんだ。


おじいちゃんの部屋で泣いているおばあちゃんを。


もう心配させたくないし。


強くなるんだ。