彼氏のケンジと心霊スポット巡りだ


毎年恒例で1回も怪奇現象は起きたことがないのでつまらない


隣であそこに女がいる!とか一人で馬鹿なことを言っている

 
ケンジはイケメンだけど能なし馬鹿だからもったいない   


「うるさいよ、ケンジ。もう帰ろうよ~」


結局何も起こらない




「麻里子、あれなんだとおもう?」

ケンジの顔はいつものふざけた顔じゃない

不思議そうに、指さしている    

その先には小さなきらきらひかるモノが空中をちらほらとんでいる


その光るものは、どんどん先に続いていく

導かれているような気がした

こっちおいでって聞こえた


ケンジ、行ってみよう

ケンジは黙って頷いた