当然そんな催眠には私はかからない。

ホセもそちらは諦めたようで、せっせと旅支度を始めた。

ここは私の部屋なのに、ホセが入り浸るせいでホセの物は大抵ここにあるの…

コートを引っ張り出して、最後に帽子を被ると、ホセはあの危険な瞳で私を見つめた。

「じゃあ、三日後には帰るからな」

ホセはそういって、私にキスして勝手にいなくなった。


…。

私は当然、真っ赤になってるんだけどな。