山となり積み上げられた封筒の中身は、根も葉もない罵詈雑言の塊だった。
【最高神だからって、ジュエル様を…】
【貴女に宛てた手紙を分析したいのです。資料の提供を拒むなら、最悪裁判沙汰です】
【死ね、ジュエル様を返せ】
【ジュエル様は何処にいるか知ってる癖に】
【誘拐として検挙されたいか、この悪党!】
【シネ、シネ、オマエガイキテイルカチナンテナインダカラ】
【リトルの居場所を知っているんだろう、匿名でも良いから話せ】
【プリンス様は貴女だけの物じゃない】
【やさしいじゅえるさまにひどいことをしないでください】
【言わないなら死ね、リトル君にお前の命の何倍の価値があると思ってるんだ!】
【人殺し、人殺し!】
全てを、この部屋ごと焼き払ってしまいたかった。
あぁクラウン、こんな奴等のこと、鵜呑みにしないで。
俺が会いたかったのはお前なんだ。
俺が一緒に居たいのはお前なんだ。
ホセは忌々しい、クラウンを苦しめるこのメール達を怒りと共に炎で炙って行った。