地獄のようなその毎日に、いや、地獄以上のその毎日に。

内側から爆発する怒りと狂気の嵐。

七転八倒どころではなかった。

体がもたないと、何度思っただろう。

それでも話しかけ続けたのだ。


もう閉じ込めたりしないから。

俺の言うことを聞いてくれ。

俺には守りたい物があるんだ。

お前に壊されるわけにはいかない。


怒濤の如く押し寄せてくる狂気に飲み込まれまいと足を踏ん張り、砂を噛んで耐える。


なあだから。

俺の話を聞いてくれ。

もう悪魔だなんて言わないから。

一緒になりたいだけなんだ。


幾日も気が遠くなり、何度も狂いそうになった。


嗚呼でも、お前の為なら、クラウン。

お前は待っててくれるかな。

待っててくれたら、嬉しい。


手紙に待っててと書けなかったのは確かに俺の弱さで。

でも今なら言える。


待っててくれ。

俺の中にいる、ずっと無理矢理封じ込めてきたこの可哀想な悪魔を。

解き放ち、共に暮らすように伝えるだけなんだから。

勝てない訳がない。

だってこいつは、俺の一部なんだから。