「瀬乃、顔真っ赤!可愛い〜♪」



んなっ!簡単に可愛い可愛いって言うなんてやっぱりチャラ男!




私は、小野くんを睨みつける。



「瀬乃怖っ!…ごめんごめん!」



それでも私は警戒心むき出しで、小野くんと離れながら廊下を歩いた。




……早く帰りたい…小野くんとなんて…



神様…全然 "最後には福来たり" じゃないです。



この時の私は……そう思っていた。