『……ここが未来と柴咲の境界線だ』 小野に言われたその言葉が、ずっと頭の中で響いている。 境界線か……俺はやっぱりどんなに頑張っても幼馴染みなんだな。 「……暗い顔してるといい男が、勿体無いんじゃない?」 岡本がため息をついて近づいてくる。 「別に…勿体無くていい。未来だけが振り向いてくれれば…それでいい」