いつの間にか夏も終盤にさしかかり、秋の虫が鳴き始めるようになった。
「っ?!今って何時だ?!」
「完全下校時間ギリギリですよ」
希輝は椅子から腰を浮かせる。
思いがけず返事が聞こえてきたからだ。
ドアから顔をのぞかせていたのは、担任と顧問でもある菅生だった。
「1人なの?勇輝と司がいないなんて珍しいな。」
菅生が中に入ってくる。
「司は予備校、勇輝は先に帰ったと思います。多分。先生は何をしにきたんですか。」
「顧問の仕事に決まってるだろ」
「大会の予選勝ちましたね」
「この調子で優勝できるといいな」
「そうですね」
「…………」
会話が途切れたところで菅生は笑いを浮かべこっちをみてくる。
「というわけで、希輝も頑張って青春しろよ!」
全然話が繋がっていない。
ツッコミを入れる気にもならず結局、希輝は黙って見送った。
「っ?!今って何時だ?!」
「完全下校時間ギリギリですよ」
希輝は椅子から腰を浮かせる。
思いがけず返事が聞こえてきたからだ。
ドアから顔をのぞかせていたのは、担任と顧問でもある菅生だった。
「1人なの?勇輝と司がいないなんて珍しいな。」
菅生が中に入ってくる。
「司は予備校、勇輝は先に帰ったと思います。多分。先生は何をしにきたんですか。」
「顧問の仕事に決まってるだろ」
「大会の予選勝ちましたね」
「この調子で優勝できるといいな」
「そうですね」
「…………」
会話が途切れたところで菅生は笑いを浮かべこっちをみてくる。
「というわけで、希輝も頑張って青春しろよ!」
全然話が繋がっていない。
ツッコミを入れる気にもならず結局、希輝は黙って見送った。