下校しようと、思い昇降口で真実を待っていると電話が鳴る。電話の内容は実行委員になったから先に帰っててという内容だった。外に出ると雨がポツポツ降っていた。傘を持っていなかった俺は走り出そうとした。その瞬間細くて綺麗な手で傘を差し出した、それは坂井だった。
「傘持ってねぇーんだろ」
恥ずかしそうに傘を差し出す
「いいよ悪いし別に濡れて帰っても大丈夫だからさ」
「大丈夫じゃねーだろ」
「じゃあ一緒に入る?」
何度も坂井は断ったが結局相合い傘をしながら帰ることになった。