私は紗原瑠璃。3日前、私は小学校を卒業した。友達は中学受験に受かり、私は最初から受けてはない。そして、友達と中学校が別れてしまった…だが、私はもうすぐ憧れの中学生なのだ。楽しい部活、テストの緊張感、おしゃれな新しい友達…ああ、早く一週間後の入学式にならないかな…などと思っていたら、
『瑠璃~ご飯よ~』
一階のリビングから母が呼ぶ。『今行く~』
私は返事をして、リビングに降りていった。
そして、あっという間に一週間たち、新しいスクールバックを持ち、中学校へ向かった。すると、同じ中学校の制服を着た髪の長い少女が、何やら真剣にスマホをいじっていた。同じ中学校みたいだし、挨拶ぐらいするかと思い、先生精一杯明るく、
『おはようございます!』
と、挨拶した。だが瑠璃は少しなれなれしかったかな?と考えた。すると、その少女は瑠璃を見ると、いきなりにこっと笑い、
『おは』
と手をひらひらと振った。瑠璃は一瞬きょとんとして、その少女に向かってにこっと笑いかけた。
『キミ、同じ中学校だよね。一緒に行く』
『う、うん!』
フレンドリーな子だなぁ…と思いながら、一緒に行く事にした。
しばらく話していると、瑠璃はふと思い出した。
『そう言えば、名前なんて言うの』
『私私は天野渚だよ。キミは』
『私は紗原瑠璃だよ。よろしくね。天野さん。』
『渚でいいよ』
渚はにっこり微笑んだ。
『うん!』
瑠璃もつられてにっこりした。
けれどこれから、自分の学校生活が大変な事になるとは、瑠璃は夢にも思わなかった。
『瑠璃、教室はここだね?』1―Aと書いてある扉を指差して、