そのまま司会者からマイクを奪う。


「あ、ちょっと…………」

「美生ー!!!!」


キーンとなるほど大声で叫ぶ。


「スカート直してー!!!」


いるんでしょ?

絶対来てくれる。

絶対。

そう確信したとき。


「陽毬!!」


美生の声がした。

聞こえたほうを見ると、舞台袖でソーイングセットを持った美生が。


「もう!変なことしないでよ!しかも衣装破けちゃってるし」

「……ごめんなさい」