「……」


なんにも言い返せないのは図星だから。


「ダメだよー?多分もう会えないんだから。だいたい、森の中てチョコレートもらうとか、絶対怪しいから!」

「優梨ー」


確かに、怪しいとかおかしいとか、いろいろ不都合はある。

それでもやっぱり、初恋の人とまた出会えるって信じちゃう。


「それにその男の子、きっと大河君だよ。あの変にいた男の子って大河君くらいしかいなかったもん」