「お、なんだ。携帯ここにあんじゃん。君のでしょこれ?」


そう言ってひょいっと拾いあげられる。


「やめて!変なことしないで変態!!!」


やだやだ、やだよ!

誰か助けてよぉ!

ギュっと目を瞑った。


「俺の彼女になにしてんの?」


低い、怒りに満ちた声が聞こえた。

……まさかこの声。

目を開けると大きな背中が。