女子は絶叫、男子は冷やかし、美生はドン引き。

当のあたしは固まったまま。

その直後、チャイムが鳴って微妙な空気のままみんな散っていく。


「ふーん。今度夏祭りあんだ?」


席に着くと教科書をパラパラしながら南野が声をかけてきた。

珍しいな。


「そう。8月20日だよ」

「……」


なぜか南野は黙る。