「バーカ。今年は俺と二人で行くんだろ」


いきなり大河の声がして後ろからムニッと頬をつままれた。


「わぁ大河!?いつのまに?っていうか何気に痛い!」

「ちょっと黒野!私の大親友になにすんのよ!?」


そのまま美生に引っ張られる。

が、いとも簡単に今度は大河の腕の中に。


「俺の彼女に、なにすんの?」


静かに言って自慢気に笑った。