その言葉にドキっとする。 でもさ……。 さっきよりなんか不機嫌になった美生から目線を外して教室のはじで話す大河に目を向けた。 「別に変わんないよ?毎年あたしと大河の家族で行ってるし」 「えー?それって今年もなの?」 美生がこれまた不満そうに言う。 美生は一体あたしと大河をどうしたいのよ……。 「毎年恒例だもーん。優梨もきっと楽しみにしてるしね」