緊張して敬語になっちゃった。

南野は机と顔の隙間からじっとこっちを見つめた。

ドキっとする。

こうやって見るとやっぱり整った顔してるなぁ。

数秒見つめあってから、南野は椅子の横の消しゴムを拾ってくれた。


「あ、ありがと」

「ん」


手の上に乗っけてくれるのかと思いきやそのまま持ってる。

なにこいつ、やっぱ嫌なやつ!