「俺、ずっと陽毬のこと好きだったんだ。付き合わねぇ?」

「……!」


あたし、桜庭陽毬(さくらば ひまり)は、幼なじみの黒野大河(くろの たいが)に告られた。

しかも昼休みの教室のど真ん中で。


「うわぁ、生告白じゃん!」

「大河勇気あるー!」

「いやー!黒野くぅーん!!」


ザワザワ騒ぎ始める教室。

……こっちの身にもなってよ。


「えっと、大河……」