すると美生はニヤリと笑って今度は優梨に耳打ちした。
あたしにかすかに聞こえるくらいの声で
「優梨ちゃん、頑張れ」
と言った。
途端優梨の顔は真っ赤に。
「ん?優梨どした?」
「ななな、なにもないよ!!」
慌てちゃって。
大河にいつバレてもおかしくないよ……。
「そーだ優梨。見したいもんがあるからうち来いよ」
「えっえっ」
「いーからほら!」
大河は笑いながら優梨の手を引っ張り部屋を出た。
あたしに向かって笑顔を残して。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…