静かに言って、静かにお辞儀をした。

途端、女子の絶叫。


「キャーーー♡」

「イケメンきたー!!!」

「カッコイイ〜♡」


それはまぁ、納得する。

……悔しけど。


「ねぇ、陽毬」

「ん?」


前の席の美生が振り向いた。


「あたしめっちゃタイプなんだけど。狙っちゃおっかな〜」

「……やめときな」


でた、美生の悪いクセ。